酒石酸・りんご酸・コハク酸・酢酸・クエン酸・乳酸などの有機酸、
体内でアルカリ性物質になるカリウム・カルシウム、そしてミネラル。
ワインは単なるアルコール飲料ではなく、たくさんの天然成分が含まれています。
ワインにはアルコールとさわやかな酸味で食欲を増進させたり、
消化を助ける働きがあります。また、酸性食品を中和し、
新陳代謝を盛んにする効果ももっています。
体にいいからといって下の黒服さんのような飲み方はいけません!
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国立健康・栄養研究所での研究 赤ワインは動脈硬化の予防に効果的という研究成果を 国立健康・栄養研究所の板倉弘重・臨床栄養部長、 近藤和雄室長らのグループがまとめた。 『肉料理には赤ワイン』を科学的に証明した。 英医学誌『ランセット』最新号に掲載された。 板垣部長らは、30−50代のサラリーマン10人に 2週間毎晩、赤ワインを飲んでもらった。 食事による影響を避けるため、テスト中は全員、 同じメニューにそろえた。 アルコールの量は、体重1kgあたり0.8グラム。 体重60kgだと、ワインで約0.5gになる。 脂肪分を多く取ると、血液中にLDL(低比重リポたんぱく) という物質が増える。動脈硬化はLDLの酸化が 大きく作用しているといわれ、LDLがあっても、 その酸化を阻止すれば、動脈硬化は 防げるというのが定説になっている。 テスト期間終了後に採血して調べたところ、 10人ともLDLの酸化を防ぐ力がテスト前よりも 10%ほど上昇していた。 ぶどうの種子や皮にはLDLを抑えるポリフェノールという 物質が多く含まれている。 白ワインはぶどうの果肉だけを集めて発酵させるのに対して 赤ワインは皮も種子も混ぜて発酵させる。 『赤ワインには、白ワインの10倍のポリフェノールが含まれている』 と近藤室長。 赤ワインが特によく飲まれる南フランスでは、 ほかの欧米地域と同様に脂肪摂取量が多いのに 動脈硬化の患者が際立って少なく、 『フレンチパラドックス』といわれていた。 そのナゾも解けた。 |
数杯のワインが痴呆症を予防 フランス研究者発表 一日数杯の赤ワインがアルツハイマー病などの 老人性痴呆症を予防する。 フランスの神経学者オルゴゴゾ博士によるこんな 研究結果が近く刊行される神経学会誌に 発表される。 同博士は、赤ワインの摂取の有無とアルツハイマー病 を含む老人性痴呆症の関連を3年間にわたって調査。 対象となったのは、65歳以上の老人2273人。 その結果、日常的にグラス3・4杯(250ccから500cc)の 赤ワインを飲んでいる人は、まったく飲んでいない人に比べ アルツハイマー病の発生率が約25%、その他の痴呆症の 発生率が18%とかなり低いことがわかった。 赤ワインが循環器系の疾患防止に効果があるという 研究結果はこれまでも発表されているが、 アルツハイマー病などとの関連が指摘されたことはない。 (1997・4・3:読売新聞)
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