
カベルネ フラン |
カベルネフラン
フランスの赤ワイン用専用種。
ワインはソービニヨンより重く、個性がある。
ボルドー地域に多い。 |
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リースリング |
リースリング
ドイツの白ワインの主用品種。世界各地で栽培 され、芳香があり、すっきりとした白ワインとなる。 寒冷地に向き、貴腐ワインの造られる年もある。 |
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カベルネソービニヨン |
カベルネ ソービニヨン
フランスを中心に全世界的に栽培されている 赤ワイン用最高専用種。フランスのボルドー では、特に本種のワインが世界最高の評価を 受けている。良質のものは、熟成に10年以上 かかる。 |
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セミヨン |
セミヨン
フランス原産。ボルドーの白ワイン用品種として 有名。特に貴腐ワインのソーテルンはこの品種から 生まれる。 |
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シャルドネ |
シャルドネ
フランス原産。ブルゴーニュが原産である。
世界的に有名な白ワイン用専用種。
世界各地で栽培されているが、フランス、 ブルゴーニュのシャブリ、モンラッシェ、 ムルソーなどの銘酒は世界的に評価されて いる最高級ワイン。さわやかな酸と香気 豊かなワインとなる |
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ミューラートルガウ |
ミューラートルガウ
ドイツのガイゼンハイムでリースリングxシルバーネル
の交配により生まれた品種。白ワイン専用種であり
フレッシュでフルーティな香りが良い。
リースリングより大衆的であるが、早熟、豊産で より作りやすい。 |
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甲斐ブラン |
甲斐ブラン
ピノーブランからワイン専用種としての形質 を受け継ぎ、酒質は比較的良好で甲州に 優り、フルーティで香り立ちが良く、酸の しっかりした白ワインとなる。 |
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メルロー |
メルロー
フランス原産の赤の最高酒の原料として有名。
成熟期はカベルネより早い。ボルドーの内、 サンテミリオンやポムロールの主用品種。 |
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甲斐ノワール |
甲斐ノワール
本種は日本の気候に適した本格的ワイン用 専用種。ワインは濃厚な赤紫色で香りも良く カベルネソービニヨンに似た香りを持つ。
ベリーA・マスカットのワインより一段と本格的な
ワインとなっている |
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ピノーノワール |
ピノーノワール
ブルゴーニュが原産地である。古くから赤ワイン用 品種でブルゴーニュの代表品種。ワインの香りは 高く、ロマネコンティを頂点に数々の銘酒を生む。 |
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ケルナー |
ケルナー
1969年西ドイツでトロリンガーxリースリングの 交配により作出された品種。東北・北海道で 注目されており、リースリングより強烈な独特の 香りの白ワインとなる。 |
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ベリーA |
ベリーA
川上氏作出の濃赤色着色用ワイン専用種。 |
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例えば成長期にたくましく元気いっぱい育つ品種を母親に
繊細な香りと味わい深さをもつ品種を父親にした場合、
より元気で香り豊かな 子が生まれることが多い。
誕生した子は品種の個性によって私たち日本人の食生活に合う、
すっきりとした爽やかな口当たりのワインとなったり、
複雑な香味が愉しめるワインになったりする。
ただ、品種の改良には気の遠くなるほどの年月を要する。
まず、1回の交配から100粒の種が採れたとする。
これを蒔いてもすべて芽を出すとは限らない。芽を出すものもいれば、
途中で枯れてしまうものもある。両親が同じとはいえ、100粒の種は
人間でいえば兄弟のよなもの。顔も違えば性格も違うように
ひとつとして同じものはない。
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その中で元気に芽を出したものを育て、実を試食して味を見て、
少量を試験醸造しながら3年ほどかけてぶどうのようすを見守る。
ただたくましいだけで繊細さのない子や、繊細すぎてすぐ病気に
なってしまう子など様々ある中で、この子はバランスがとれていて
なんとかおいしいワインになりそうだというぶどうは苗木の数を
増やして今度は大量にワインにして熟成する。
ここで心配なのは熟成の過程で香りが変わってしまうこと。
いくらぶどうの出来が良くても、ワインとしての味わいが
良くなければ失格。
さらに数年間連続で試験醸造して、1年ごとのワインの香味を見る。
こうして見事合格したものだけが、新品種として活躍することが
出来る。
それは長い歳月と根気をかけて生み出された品種だけに、
またとてもいとおしくてたまらないものとなる。
--------------(『ぶどうの本』より:サントリーワイナリー)
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