〜ワイン基礎講座 その2

各ワイナリーより、様々なワインが生産されています。
このページでは、ワインの原料となる葡萄の品種や製造行程について
お話します。ワイナリー観光の前に予習しましょう!


カベルネ フラン
カベルネフラン
フランスの赤ワイン用専用種。
ワインはソービニヨンより重く、個性がある。
ボルドー地域に多い。

リースリング
リースリング
ドイツの白ワインの主用品種。世界各地で栽培 され、芳香があり、すっきりとした白ワインとなる。 寒冷地に向き、貴腐ワインの造られる年もある。

カベルネソービニヨン
カベルネ ソービニヨン
フランスを中心に全世界的に栽培されている 赤ワイン用最高専用種。フランスのボルドー では、特に本種のワインが世界最高の評価を 受けている。良質のものは、熟成に10年以上 かかる。

セミヨン
セミヨン
フランス原産。ボルドーの白ワイン用品種として 有名。特に貴腐ワインのソーテルンはこの品種から 生まれる。

シャルドネ
シャルドネ
フランス原産。ブルゴーニュが原産である。
世界的に有名な白ワイン用専用種。
世界各地で栽培されているが、フランス、 ブルゴーニュのシャブリ、モンラッシェ ムルソーなどの銘酒は世界的に評価されて いる最高級ワイン。さわやかな酸と香気 豊かなワインとなる

ミューラートルガウ
ミューラートルガウ
ドイツのガイゼンハイムでリースリングxシルバーネル の交配により生まれた品種。白ワイン専用種であり フレッシュでフルーティな香りが良い。
リースリングより大衆的であるが、早熟、豊産で より作りやすい。

甲斐ブラン
甲斐ブラン
ピノーブランからワイン専用種としての形質 を受け継ぎ、酒質は比較的良好で甲州に 優り、フルーティで香り立ちが良く、酸の しっかりした白ワインとなる。

メルロー
メルロー
フランス原産の赤の最高酒の原料として有名。
成熟期はカベルネより早い。ボルドーの内、 サンテミリオンポムロールの主用品種。

甲斐ノワール
甲斐ノワール
本種は日本の気候に適した本格的ワイン用 専用種。ワインは濃厚な赤紫色で香りも良く カベルネソービニヨンに似た香りを持つ。
ベリーA・マスカットのワインより一段と本格的な
ワインとなっている

ピノーノワール
ピノーノワール
ブルゴーニュが原産地である。古くから赤ワイン用 品種でブルゴーニュの代表品種。ワインの香りは 高く、ロマネコンティを頂点に数々の銘酒を生む。

ケルナー
ケルナー
1969年西ドイツでトロリンガーxリースリングの 交配により作出された品種。東北・北海道で 注目されており、リースリングより強烈な独特の 香りの白ワインとなる。

ベリーA
ベリーA
 川上氏作出の濃赤色着色用ワイン専用種。
ワイン専用品種の改良
例えば成長期にたくましく元気いっぱい育つ品種を母親に
繊細な香りと味わい深さをもつ品種を父親にした場合、
より元気で香り豊かな
子が生まれることが多い。
誕生した子は品種の個性によって私たち日本人の食生活に合う、
すっきりとした
爽やかな口当たりのワインとなったり、
複雑な香味が愉しめるワインになったりする。
ただ、品種の改良には気の遠くなるほどの年月を要する。

 まず、1回の交配から100粒の種が採れたとする。
これを蒔いてもすべて芽を出すとは限らない。芽を出すものもいれば、
途中で枯れてしまうものもある。両親が同じとはいえ、100粒の種は
人間でいえば兄弟のよなもの。顔も違えば性格も違うように
ひとつとして同じものはない。


その中で元気に芽を出したものを育て、実を試食して味を見て、
少量を試験醸造しながら3年ほどかけてぶどうのようすを見守る。

 ただたくましいだけで繊細さのない子や、繊細すぎてすぐ病気に
なってしまう子など様々ある中で、この子はバランスがとれていて
なんとかおいしいワインになりそうだというぶどうは苗木の数を
増やして今度は大量にワインにして熟成する。

 ここで心配なのは熟成の過程で香りが変わってしまうこと。
いくらぶどうの出来が良くても、ワインとしての味わいが
良くなければ失格。

さらに数年間連続で試験醸造して、1年ごとのワインの香味を見る。
 
こうして見事合格したものだけが、新品種として活躍することが
出来る。
それは長い歳月と根気をかけて生み出された品種だけに、
またとてもいとおしくてたまらないものとなる。
--------------(『ぶどうの本』より:サントリーワイナリー

 

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