『あれはなんだ?』『飛行機か?』『新幹線か?』『いや!リニアモーターカーだ!!』

「あれはなんだ?」 「飛行機か?」 「新幹線か?」 「いやっ!リニアモーターカーだ!」

21世紀へ向けた超高速鉄道を創造します

浮上式鉄道は、車輪とレールの摩擦力によらない新しい超高速輸送システムです。
極低温状態の超伝導磁石により浮上走行するリニアモーターカーは、
わが国が、独自で、開発しているものです。
長年にわたって積上げてきた技術を
安全性、信頼性、環境問題等、
あらゆる面で万全を期し、最終段階のチェックを山梨で行っています。

山梨実験線での実用化に向けた走行実験など、
21世紀の夢の交通機関の実現をめざしております。


リニアモーターカー MLX01
  (エアロウェッジ形状)

山梨実験用車両の先頭形状は風洞実験を始めと する各種試験により、
空気抵抗・風切り音・トンネル
微気圧波などの空力特性に対して
優れた特徴としました。
そのひとつの形状『エアロウェッジ』とは、
空気力学的な特徴を持つ(エアロ) くさび形(ウェッジ)の
意味から名づけました。

1962 リニアモータカー推進浮上式鉄道の研究開発開始
1972 超伝導磁気浮上式推進実験車浮上成功 (ML100)
1977 宮崎浮上実験センター開設
逆T型ガイドウェイ走行実験開始 (ML-500)
1979 時速517kmを記録 (ML-500)
1980 U型ガイドウェイ走行実験開始 (MLU001)
1987 2両編成 時速400.8km(有人走行)達成
1987 財団法人鉄道総合研究所発足
MLU002による浮上走行実験開始
1990 山梨実験線建設計画が運輸省に承認される
1991 側壁浮上方式走行実験開始
1993 MLU002Nによる走行実験開始
1994 時速431kmを達成 (MLU002N)
1995 時速411kmの有人走行成功 (MLU002N)
1996 超伝導磁気浮上式鉄道山梨実験センター発足
1997 山梨リニア実験線走行試験開始


 1 安全で快適な時速500km高速安定走行の確認 環境保全の確認
超伝導磁石を始めとする車両、地上設備・機器の信頼性、耐久性の確認   複数列車運行制御システムの確立            
最小曲線半径、最急勾配等、構造基準の確認 運転保安システム、保守基準の確認
すれ違い走行による線路中心感覚の確認 10 変電所相互間の制御システムの確立
トンネル断面、トンネル内圧力変動に対する車両性能の確認 11 経済性の追求、建設運営コストの把握
分岐装置の性能確認
ブレーキ試験機
高性能な機械ブレーキを開発するため
『ブレーキ性能試験機』と『ディスクブレーキ試験機』
が設置されています。 前者は新幹線、機関車等
あらゆる車両のブレーキに対応した万能試験機、
後者は、高速新幹線の開発を支援できるように目的
を絞ったディスクブレーキの専用機です。
共に時速500kmまで試験可能です。
(写真はディスクブレーキ試験機)
寄道

車両・レールはいうに及ばず、何から何まで、
初の試みのリニア実験線
『今では、試験走行が可能なまでになりましたが
これまでの試験や実験の積み重ねがあって
初めて成し遂げられたのだな〜』としみじみ感じました。
実用化まで、もうすぐです。
時速500kmの車窓から見た富士山はどのように見えるのか 大いに楽しみです。(三森完二

MLX01

山梨県立リニア見学センター案内図

もっとくわしくリニアモーターカー
財団法人鉄道総合研究所


石和温泉郷
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参考資料:『鉄道に新技術』(財団法人 鉄道総合研究所)

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