山梨の宝飾産業の昔と今・・・・・


まず、ページを読む前に、ここでジュエリー用語のクイズです。
次に挙げる用語の意味がわかるでしょうか?
@ 4C   A 透明度   B 飾り石   C 石ズレ 
  D イリッデセンス   E 切り子   F 金張り
解答は、このページの最後に!!

400年の歴史が磨き上げた山梨のジュエリー
昔から甲斐の水晶といわれ、全国に知られる山梨の研磨宝飾産業。
山梨では縄文遺跡から水晶の鏃が発見されたという例もあり、
大昔から水晶の原石は、産出されていました。
山梨の研磨宝飾産業のメッカともいえる名勝御岳昇仙峡の最奥金峰山で
水晶が発見されたのは1575年といわれています。
しかし、この水晶を加工して日用品をつくるようになったのは江戸時代に入ってからのこと。
御岳に原石を買いに訪れた京都の玉屋の番頭弥助から研磨技術を学んだのが始まりでした。
やがて、水晶細工の中心は、御岳から甲府に移り、甲斐は、加工工芸の中心として発達。
明治には宝石と貴金属加工の技術が結びついて指輪が登場し、山梨ジュエリーのさきがけとなりました。

   昇仙峡     〜 覚円峰 〜

そのダイナミックな勇姿には、見る人すべてを圧倒する迫力があります。
 そんな昇仙峡が400年以上前に、現代の山梨を代表する宝飾産業の故郷だったとは驚きですね・・・。そういえば、昇仙峡の最大の見所、覚円峰かくえんぼう写真左側)は左手薬指の爪に似ていませんか?  
三森完二


全国出荷額の1/3が山梨産のジュエリー
女性たちを魅了するジュエリーの出荷額の1/3以上を
山梨産のジュエリーが占めていることをご存じでしたか?
単純な計算で全国のデパートや貴金属店のショーウィンドウを飾る美しいジュエリーの
3個に1個が山梨出身といえます。長い伝統に加え、宝石の鑑別や貴金属の品位検定機関も充実。
今や山梨は、名実ともに日本一のジュエリーの産地です。

世界中から良質な原石が山梨に集まる
現在では水晶の原石は、ブラジルなどからの輸入物になっていますが
水晶細工から始まった山梨の研磨技術は、世界でもトップクラス。

世界各地で産出されたダイヤモンドをはじめとする良質な原石が山梨の
研磨加工技術によって、文字通り、磨き上げられるわけです。
ちなみに、私の(三森完二)女房の婚約指輪もファッションリングも
私の母の指輪も『made in YAMANASHI』であることは
いうまでもありません。・・・・

ジュエリー工房を訪ねてみよう!
このように山梨の産業を代表する宝飾産業。
山梨を訪れたら、ぜひ、よってみては?
何千万円もする宝石や貴金属を見てみるだけでも
楽しいですよ。(くれぐれも旦那さんにねだらないように)
1個数百円程度ののキーホルダーから売っていますので
お土産にもよいのでは?



ジュエリーの作り方
ュエリーデザイナーの感性と卓越された技術によって
一品一品、製作されていくジュエリー

ジュエリー製作の工程を紹介します。

工程の俗称 工程の主な内容
デザイン 出来あがり予想図を色鉛筆や水彩絵の具を使い描きます。
地金取り 必要なサイズの部品を無駄のないように材料に写し取ります。
糸鋸 いとのこを使い材料を切り取ります。
ヤスリがけ ヤスリを使って各部品の形状や表面を整えます。
組立て(ロウ付け) 各部品をロウ付けの技法などを使って組み立てていきます。
リューターがけ リューターと呼ばれる回転工具を使って組み立てられたジュエリーの表面を整えます。
へらがけ 鉄などで出来たへらを使って、表面をこすって艶を出します。
バフがけ バフ研磨を行って、仕上げの艶をだします。
石留め 宝石の石座に固定し、つめの部分を磨いて完成です。

工房によっては、上記の加工を見学させてくれるところもあります。

クイズの答え》
@4c ダイヤモンドの品質等級の基準。カラット(重量)・カット(研磨)・カラー(色)・クラリティ(透明度)
A透明度 鉱物が光線を通す程度のこと。透明・半透明・亜透明・半亜透明・不透明の5段階に分かれます。
B飾り石 宝石のメイン以外に使用される石。ダイヤモンドのメレー(小粒石)などをいいます。
C石ズレ 石と石がこすれあってできるキズのことをいいます。
Dイリッデンス 真珠や貝殻の表面に表れる虹色のことを言います。
E切り子 カッティングのことです。カッティングは、カボション・ブリリアント・ステップ・ローズの4つの
パターンに分かれます。
F金張り 金やプラチナを真鍮や洋色などの上に、薄く伸ばしたり、溶接したりしたものをいいます。

(参考資料:山梨県観光課発行:ザ・ヤマナシジュエリー工房の旅)

石和温泉郷

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